- サウナには肌にいい効果があるって聞くけど・・・本当なの?
- どんな肌の悩みに効果があるの?
サウナには疲労回復、肩こり・筋肉痛、スキンケアなどの様々な効果があります。
その中で個人的にもよく実感するのがサウナのスキンケア効果です。
私自身はサウナに通っている時期は肌の調子が良くなるという実感があったので、科学論文を調べて裏付けをとり、今回の記事を作成しました。
結論を言えば、肌トラブルの種類によっては「効果のあるもの」「効果のないもの」「どちらとも言えないもの」があるので注意が必要です。
今回はサウナでスキンケアを行いたい方のために、サウナの具体的なスキンケア効果、効果のある肌トラブルを分類しております。
サウナにスキンケア目的に通っている方はぜひご覧ください。
サウナの肌に対する効果
ドイツの大学の研究では定期的なサウナ習慣のある人は、ない人に比べて、皮膚の生理機能(特に皮膚の酸性度の維持と保湿能力)が良好に保たれるとしております。(参考文献①)
これに加えて「皮膚表面への血流の増加」「皮脂含有量の減少」が研究の中で観察されています。
これらの結果からサウナの具体的なスキンケア効果は下記の通りになります。
○ 効果あり | 乾燥肌、オイリー肌 |
---|---|
△ 状況による/不明 | 肌荒れ、ニキビ |
× 効果なし | シミ改善、美白効果 |
ここからはこれらを詳しく解説していきます。
サウナで効果のある肌①乾燥肌
参考文献(①)でもあるようにサウナでは皮膚の保湿能力が良好に保たれることが示されております。
個人的にもサウナ後は肌がもちもちした実感もあります。
ただし、それを保ち続けるためには保湿剤の使用が重要です。
個人的におすすめは無印良品のオールインワンジェルがおすすめですが、詳細は下記のリンクをご参照ください。
サウナで効果のある肌②オイリー肌
サウナでは汗が出ることで汗腺が清潔にたもたれます。
前述のようにドイツの研究(①)でも皮脂含有量の減少が指摘されていることから、オイリー肌で悩んでいる方にも効果があります。
洗顔をしすぎると肌が乾燥してしまうため、オイリーな肌の方にとってサウナは一石二鳥と言えます。
サウナで効果のない肌①シミ改善、美白効果
シミの原因は皮膚の内部にあるメラニン色素です。
このメラニン色素は日光・紫外線が原因で形成されてるため、サウナによる改善がある可能性は低いです。(皮膚の血流が増えることで新陳代謝が進めば、効果が全くないとは言えませんが・・・)
つまりシミの予防や改善には日焼け対策や専用のケアが必要になります。
サウナの効果があるかは状況による肌①肌荒れ
サウナでは皮膚の血流改善し、体温が上昇することによるHSP(ヒートショックプロテイン:傷を修復するタンパク質)が作られることが知られています。
これらは肌荒れの原因によっては効果がある可能性がありますが、一方で高温自体は肌へのダメージになる可能性があります。
まずはどのようなケアが必要な肌荒れなのか、医療機関を受診することでしっかり診察してもらうことが重要です。
その上で、保湿剤が処方されるなど、乾燥による肌荒れであればサウナは有効でしょう。
サウナの効果があるかは状況による肌②ニキビ
成人のニキビは汗腺がつまることが原因の一つです。
サウナで汗をかくとその詰まりが改善される可能性もあれば、つまりが改善されずに汗や老廃物がつまりの内部に溜まってしまう可能性もあります。
ニキビに関してはやはり専用の対応が必要のため、まずは医療機関を受診しましょう。
私自身もニキビの痛みで悩んでおり、皮膚科で相談することで良くなった経験がありますので、悩んでいる方はまずは皮膚科の先生に診察してもらいましょう。
結論:サウナの肌に対する効果
サウナで効果のある肌トラブル、ない肌トラブルはまとめると下記のようになります。
効果のある肌:乾燥肌、オイリー肌
効果は状況による肌:肌荒れ、ニキビ
効果のない肌:シミ改善、美白効果
以上のことからサウナは肌にいいと言われておりますが、肌トラブルの種類によっては効果あったり・なかったりする可能性があります。
肌の悩みをサウナで解決する場合には自分の悩みがサウナで解決するのかしっかり考えてから試してください。
①D Kowatzki, et al. Effect of regular sauna on epidermal barrier function and stratum corneum water-holding capacity in vivo in humans: a controlled study. Dermatology 2008