サウナ×ととのう

髭男の「サウナとは鬱に効くぞ」を科学的に検証【嘘か?真実か?】

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サウナ初心者
サウナ初心者
  • この前有名人が「サウナは鬱に効く」って言っていたけど本当なの?
  • サウナと鬱の関係は科学的に解明されているの?
  • 結局「サウナは鬱に効く」の?

先日、Official髭男dismの小笹大輔さんが「サウナとエヴァは鬱にきくぞ」という投稿を行い、Twitter界を賑わせておりました。

賛否両論あると思いますが、自身もこのtweetに対して明確な答えを持てていなかったため、論文を調べてみました。

使用した論文検索エンジンは「pubmed」です。

そのほかのサウナの効果に関しては「サウナのメリット5つとデメリット5つ【対処法あり】」をご覧ください。

”Official髭男dismの小笹大輔”さんに関して

小笹大輔さんとサウナ

まず小笹大輔さんはサウナ・スパ健康アドバイザー及びサウナ・スパプロフェッショナルの資格を取得しているくらいのサウナ好きです。

小笹大輔さんの話題のTweet

「明確に効果がある」とか「治る」とか行っているわけではなく「効く人もいるよね」「自分が落ち込んだ時はサウナで気分が良くなる」くらいの意図でおっしゃられたのだと思われます。

しかし、SNS上では”著名人が科学的な証拠(エビデンス)もないのに「効果がある」というのは不用意だったのではないか?”との意見も飛び交っておりました。

調べたところ、サウナは医療機器や医薬品ではありませんが、医薬品等のように誤認されうる表現の場合には、承認前の医療機器製品とみなされ、薬機法第68条の違反に該当することもあるようです。

参考サイト>ECの見方

サウナと鬱の関係を調べた論文を検索

大輔さんの発言自体に私は特に意見がありませんが、個人的な興味持って「サウナと鬱の関係」を研究している論文を調べてみました。

「pubmed」で検索した結果、2つ見つかりました。

サウナは鬱に聞くのか?論文①を検証

サウナと鬱に関連した論文①の要旨

論文①「Effects of charcoal kiln saunas (Jjimjilbang) on psychological states

日本から出された論文で、2008年に「Complementary Therapies in Clinical Practice」という雑誌に掲載されました。インパクトファクター(雑誌の信頼度)は1.70で、めちゃくちゃ権威ある雑誌とは言い難いです。

韓国風の低音サウナであるチムジルバンに入浴した45人のボランティアを対象とした研究です。

サウナ前後で日本語版のうつ病スケール(POMS)と状態‐特性不安尺度(STAI)の数値を比較しました。

検査の方法は比較的妥当性のある検査かと思いますが、ボランティアは施設で募集されたようですので、「健康なサウナ好きの人たち」のみが対象です

サウナと鬱に関連した論文①の結論

詳細な研究の方法や手順が確認できませんでしたが、結果からは”このボランティアたちはサウナ後に不安が改善した”ような結果が出たようです。

「不安感が軽減する人もいるかもしれない」と言えます。

サウナと鬱に関連した論文①の限界・問題点

一方でこの研究は元々の研究対象人数も少なく、比較対照群がなく、「サウナ好きがサウナに行った後に気分が良くなった」だけです、鬱に効くとは言えません。

なおこの研究チームは、その後、岩盤浴でも同様の研究を行っておりましたが、やはりその施設で募集したボランティアに対して観察を行なっているため「岩盤浴好きは岩盤浴で気分が良くなる」という結果となっております。

サウナは鬱に聞くのか?論文②を検証

サウナと鬱に関連した論文②の要旨

論文②「Sauna Bathing and Risk of Psychotic Disorders: A Prospective Cohort Study

この論文は2018年にフィンランドから出された論文で「Medical Principles and Practice」という雑誌に掲載されておりました。インパクトファクターは1.29で、やはり権威ある雑誌とは言えません。

精神疾患の既往歴のない2138人を9年間を観察対象としました。

サウナの習慣が「週に1回」「週に2~3回」「週に4〜7回」の3つのグループに分けて精神疾患の発症率を比較しております。

サウナと鬱に関連した論文②の結論

比較的多くの人数が長期の期間観察されており、統計解析もちゃんと行われていそうです。

年齢や性別、他の要因を調整した多変量解析をおこなった結果、「週に4〜7回」サウナに通う人は「週に1回」サウナに通う人と比較して精神疾患の発症リスクが約1/5となるという結果が出ておりました。

サウナと鬱に関連した論文②の限界・問題点

この論文では「サウナに行かない人」との比較がない点や、フィンランドという特殊な状況であり点、そもそもサウナ以外の生活に関する情報がない(収入や職業など)点が研究の限界です。

しかし、同一コホート内の比較であり、人数も観察期間も十分で、多変量解析(ちゃんとした分析)が行われております。

この結果から筆者らは「サウナは精神疾患の発症リスクを減少させる効果がある」と結論づけており、ある程度納得できるものです。

しかし、週に4~7回ほどサウナに行ける人はそもそも生活や精神的に余裕がありそうです。

またサウナではなく「趣味を持つこと」が大事なのかもしれませんが。

ただ、やっぱり「鬱に効果」があるとは言えないですね。

”サウナが鬱に効くのか?”の現代科学の結論

まとめると下記の通りです。

  • 「サウナが鬱に効果がある」は過剰な表現
  • サウナ好きがサウナに行くことで気分は良くなるかも
  • サウナに通う頻度が高い人は精神疾患のリスク下げるかも

もちろん、大輔さんは「鬱に効果がある」と言いたかったというより、「サウナ気分いいからみんな楽しもーよ」と言いたかったんだと思います。

大輔さんのような方がサウナの素晴らしさを広めてくれることでより良いサウナ施設が増え、我々もより豊かなサウナ生活を送ることができるようになれるといいなと思います。

今後もマナーの啓発や発信なども含めて大輔さんのサ活に期待したいところです。(もちろん音楽活動も応援しております!)

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